秋吉台−秋芳町秋吉−
秋吉台 四国カルスト、小倉の平尾台、秋吉台等、瀬戸内海の三方に名のあるカルスト台地がある。これらの古生代のカルスト台地は古くから放牧地として活用されてきた。
 秋吉台は、海抜200メートル、長径17キロメートル、短径7.5キロメートルのカルスト台地。地上における石灰岩の露出面積やドリーネ、ウバーレ、ポリエなどカルストの諸要素を備え、地下によく発達した巨大な鍾乳洞が存在する。東洋屈指のカルスト台地である。秋吉台は四季折々に顔を変え、訪れる者の目を楽しませてくれる。
 山焼きが終わった春三月、いち早く陽だまりでスミレが清楚な花をつけ、オオイヌフグリが野面を覆う。道ばたでシロバナタンポポも咲きはじめた。まもなく桜が咲き、青々とした草原に白石が腹ばう季節が到来する。−平成19年3月−