宇品波止場公園−広島市南区−
元宇品 広島港の元宇品島に架かる曙橋から港湾を望むと、港の東方で尖塔が天を突いている(写真左)。高さ約43メートル、鉄骨、ステンレス板貼りの「パラダイスの塔」だ。
 塔は、十数年前、広島で開催された「海と島の博覧会・ひろしま」のシンボルタワーだった。ところを変え、今は宇品波止場公園のシンボルタワーとなって新広島港の象徴となっている。
 波止場公園は、日清戦争当時、軍用線として造られ、多くの兵士が戦場に赴いた宇品駅や桟橋の跡地。宇品駅は、国鉄宇品線の終点駅として長く使用されたが、昭和61年9月、廃線になり、公園化された。JR西日本発足の前年だった。公園に当時のレールが保存されている。−平成18年月−
向島−尾道市−
向島から望む尾道水道 尾道の対岸は向島。狭い水道を渡し船がひっきりなしに往来する。手押しの艪船がその間隙を縫うようにして水道を往来する。
 島の南端に聳える高見山(標高298b)は、頂上から360度のパノラマが楽しめるところ。眼下に、因島大橋、尾道水道などが手にとるように見える。
 島の吉原家住宅は、入母屋、草葺の庄屋住宅で豪壮な長屋門を構える。建築年は享保年間。 −平成18年6月−