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芸北の古民家-山県郡北広島町東八幡原- | |||
両様式の民家は、九州ではごく普通に存在していたものと思われ、佐賀あたりでは今も実用に供されており、中門造りを鈎造り、両中門造りをクド造りといっている。(参考欄参照) これらの住宅は、大隈の二階堂家住宅や知覧の二ツ家などに源流を見出すことができ、南方から南九州を経て日本に伝播した建築様式ではないだろうか。部屋の間取りや用途など比較すべきところはあるが源流は南方であろう。 山陽新幹線で広島に入ると、車窓からオモヤとハナレを中門風の廊下で結合した赤瓦の立派な民家がみえる。 オモヤは中二階であることが多いが、居蔵造りといっている。中門造りと似ているが、その起源は脱穀機の導入に伴って、オモヤのダイドコロなどヘ籾殻が飛散しないよう作業場として発生したものともいわれる。中門造りとは起源を異にするように思う。-平成18年5月- |
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