若狭ノート
気比の松原−福井県敦賀市松原
 三保の松原(静岡)、虹の松原(唐津)とともに日本三大松原の一つ。東西約1キロ、南北約400メートルの白砂青松の松原。クロマツの大木が散在し、とことどころにアカマツが混生する。
 海浜では夏の海水浴、四季を通じて釣りや野外活動をするレジャー客で賑わっている。
 海水温の影響なのかおしなべて浜辺で貝殻を見かけることは少なく、海浜植物の群生もここでは見当たらない。それだけレジャー客によって海浜がよく活用されている証だろう。
 5月下旬ころ、ハマヒルガオを観賞の向きには佐田海岸(敦賀市)や入善海岸(富山市)を散策されると良いだろう。訪れた日、佐田海岸のハマヒルガオは満開。初夏の風を受け、その向こうにサーフィンをする若者たちが見える。
  気比の松原の背後は敦賀市街。季節風が半島に遮られ敦賀市街は比較的温暖。冬季の平均気温が7度を下回ることはない。
 気比の松原の東端にある松原小学校から笙の川を渡り、東南東約2キロのところに気比神宮が鎮座する。北陸道総鎮守・越前一ノ宮である。古い昔には海岸線が気比神宮近くまで入り込み、一帯は松原で覆われていたらしい。その名残りの松が神社周りにみられる。−平成25年5月
日本の松原 津田の松原 虹ノ松原 くにの松原 天橋立
富山山河選トップページへ戻る