大阪
勝鬘院の多宝塔−大阪市天王寺区夕陽丘町−
 
勝鬘院多宝塔
愛染祭
四天王寺の近くに勝鬘院がある。四天王寺の別院で聖徳太子創建に係る施薬院であり、太子が勝鬘経を講ぜられた霊跡として知られている。本堂に愛染明王が奉安され、一般には天王寺の愛染堂としてよく知られ、大阪の夏祭りの先陣をきる愛染祭り(夏越しの大祭)が行われ、戦前にヒットした映画「愛染かつら」の舞台ともなった寺。境内に桂(かつら)の巨樹がある。 本堂の北側に多宝塔がある。三間四面、二層本瓦葺。大日如来を安置する。文禄3(1594)年、豊臣秀吉によって再建された建物。桃山時代の特徴があり、姿は秀麗である。毎年、6月下旬に行われる勝鬘院の愛染祭は、大阪の夏祭りを告げる最初の祭である。−平成20年1月−