京都府の西端、日本海に面し、久美浜という町がある。
冬季のカニ、牡蠣(カキ)、夏季の海水浴に加え、ゴルフ場や温泉施設が備わり、周年、観光客の絶えない町。サーフィンやオオハクチョウの飛来地としても知られ、野外活動も盛ん。
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カキ養殖発祥の地記念塔 |
町の北部に広がる潟湖・久美浜湾(写真上)は周囲約26km。湾と日本海との境目に砂浜や砂丘、松林が連続する小天橋(砂浜の形状が天橋立に似ているとことからつけられた呼称)が延び、その西端に幅約30メートルの運河が開削され、湊大橋が架かっている。小天橋は海水浴で賑わうところ。
久美浜湾内はカキ筏が浮ぶ海。京都府下におけるカキ養殖の発祥地。
5月初旬、漁師はカキの種付け作業の準備に忙しい。竿に吊るしたロープにせっせとホタテの貝殻を結び吊るしていく。「久美浜のカキは5月に種付けし、冬場に食卓にのぼりますよ。」とのことだ。広島や松島などのカキと比べ半年から1、2年も養殖期間を短くして久美浜カキのセールスポイントになっている。
遠目に、湊大橋の西に聳え、地元で「ジジ山」と呼ばれるビュートが美しい(写真上、上段)。その北側一帯は日本海。ハマダイコンの向うに離れ小島が浮び、東方に向かって小天橋の砂浜が延びている(写真下)。−平成25年5月−
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